基本の「き」

LTセラピスト認定講座、実技第２回目のレッスンは、脚・首回り、肩回りのリンパトリートメントの基礎を学んでいきました。

まずは基本的な動作を見ていただいた後、お手本の動きをマネしてもらうことからスタートしていきます。上達のポイントは、施術する部分を的確に心地よい圧加減で触れるために最も大切とされる「セラピストの立ち位置」「ベッドの高さ」など、これは最重要事項。基本姿勢を徹底的に体に覚え込ませる ここに徹底して時間をかけた方は、ほぼ間違いなく技術向上の近道を歩いていけると思っています。

基本なくして応用は生まれず！ってところですね。実際何年もトリートメントをしていると、現場でリアルに新しいオリジナルの手技がいくつも生まれ、さらにお客さまの満足度が上がったりするのですが、考えるとやはり基本があっての技術進化♪そこがなければ新しいものも生まれていなかったかもしれません。

「どうやったら上手になれますか？」と質問を受けることがあります。その答えは１つ。まずは基本として教えられたことを理解し、正しいフォームで施術に臨むこと。基本工程をしっかり身に着けていくことです。理論、技術の基本的な土台がしっかりしたセラピストさんの施術は見ていても手や体の動きに迷いがありません。

今、自分が何をしているのか？何故こんな動作になるのか？お客さまは何を望まれていらっしゃるのか？疑問だらけでやっていると自信が持てないから手も体の動きもブレブレになって、その感覚はお客さまにまでしっかりと伝わってしまいます。そこから新しい技の数だけドンドン増やしても、イコール技術向上どころか迷走してしまうでしょう。

これはトリートメントに限らず、他の技術習得過程にも当てはまると思いますが、基本と言われるものが何故大切なのか？スランプで成長の壁を越えられなくなった時にこそ、スタート地点に戻って基本の「き」を振り返ると、気づかないうちに抜け落ちてしまった大切なことを思い出すことがあります。

今よりもっと成長するために、新しいものをドンドン取り入れる…その前に！！自分の足元を再確認しながら、基礎や基本となる部分を深くどっしりと固めておくことが大切です。どんなに技の数だけ増えたとしても、支える足元が浅く狭ければ重たくなった頭を支えきれずに崩れてしまいますから。

現在お勉強中の生徒さんも、日々練習をしっかりされている様子が感じられます。「トリートメントの最中、みんなが気持ちよさそうに眠ってしまうのが嬉しい」この感覚が体感できる喜びはセラピスト冥利につきますね♥日々家族や友人にお願いしながら実技の練習を重ねている生徒さんのやる気にお答えできるように私も頑張ります♪